新しい年が本格的に始まりました。
今年が皆さまにとって楽しく幸せな一年となるよう、当院も引き続き健康のサポートに努めてまいります。
さて、新年を迎えたばかりですが、年末から引き続きインフルエンザや新型コロナウイルス、そしてマイコプラズマといった感染症が流行しています。
当院でも、不調を訴える患者さまが来院されています。
そこで今回は感染予防や治療の参考にしていただけるよう、マイコプラズマについてご説明します。
マイコプラズマとはどんな病気?
マイコプラズマは、細菌の一種であるマイコプラズマ・ニューモニエ(Mycoplasma pneumoniae)が原因で発症する感染症です。
主に呼吸器に影響を与え、「マイコプラズマ肺炎」と呼ばれることもあります。
特に子どもや、若い世代で発症することが多いのが特徴です。
感染初期には、発熱、のどの痛み、咳などの風邪に似た症状が現れます。
乾いた咳が長引くことが特徴で、発熱を伴う場合もあります。
インフルエンザに多い急な高熱や全身の倦怠感、新型コロナウイルスに多い嗅覚や味覚の異常といった特徴は少なく、症状が比較的緩やかに進行することも違いの一つです。
一方でインフルエンザや一般的な風邪でも咳だけが残るケースがあり、マイコプラズマとの鑑別が難しいため、マイコプラズマが疑われるのであれば、検査をしてみることをおすすめします。
検査と治療について
検査は喉の粘膜から成分を採取して行い、結果は15分程度でわかります。
当院ではマイコプラズマの疑いがある場合は隔離室でお待ちいただき、陽性であればその場で薬の処方と会計を行います。
事前にお問合せいただけますと、隔離室を利用していただけるお時間をご案内しておりますので、ぜひご利用ください。
陽性であることがわかればすぐに治療に取り組めますので、感染拡大を抑えるためにも気になる症状があれば早めに受診してください。
治療には、特定の薬を処方します。
現在、メディアなどで注意が呼びかけられている疾患ですが、治療法は確立されているため、過度に心配する必要はありません。
適切な薬を服用することで症状が和らぎ、回復を早めることが可能ですので、不調を感じた場合は速やかに医療機関を受診し、適切な治療を受けるようにしてください。
感染力と家庭での過ごし方
マイコプラズマは、症状が出る前の段階での感染リスクが高い新型コロナウイルスとは異なり、症状が出てから感染しやすいとされています。
ただし、正確な感染タイミングを見極めるのは難しいため、感染が疑われる場合は慎重に行動することが大切です。
またマイコプラズマは、飛沫感染や接触感染によって広がります。
感染力はインフルエンザや新型コロナウイルスほど強くありませんが、感染症である以上、他の人にうつす可能性があるので注意が必要です。
「一緒にいたら必ず感染する」というほど感染力が強い病気ではありませんが、以下のような対策を取ることで、家庭内感染を最小限に抑えることが可能です。
【感染者】
・感染者がマスクを着用し、咳エチケットを徹底する
【感染者及び、家族や周りにいる人】
・こまめな手洗いと手指消毒
・室内のこまめな換気
・タオルや食器類を共有しない
冬の寒さが厳しくなると、空気の乾燥や換気の機会が減ることから、感染症が流行しやすくなります。
今年はインフルエンザや新型コロナウイルスに加え、マイコプラズマにも注意が必要な状況です。
もし咳が長引く、倦怠感が続くなどの症状があれば、放置せず早めに医療機関を受診してください。
皆さまが健康で安心して日々を過ごせるよう、当院でも全力でサポートしてまいります。
本年もよろしくお願いいたします。
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ひらまつ内科クリニックは岡山市北区で
呼吸器内科の診療を行っています。
頼れる地域の「かかりつけ医」として、
「困った時の気軽な相談窓口」として、
皆さまの健康に貢献してまいります。