大きな波は収まっているものの、現在もコロナ感染症で受診される方は継続していらっしゃいます。
流行初期のように「打つ手がない」という状況ではなくなり、治療薬や対応方法は整ってきました。
そのため、以前ほど強い不安を感じる場面は減ったかもしれません。
けれどインフルエンザと比較しても重症化のリスクは依然として高く、後遺症が残るケースも報告されています。
そこで今回は、コロナの治療について、2026年2月現在の状況をお伝えしたいと思います。
安全を最優先し、症状に合わせた治療を行います

コロナの治療も、他の病気と同じく、一律の対応で進めるものではありません。
症状の出方には大きな個人差があり、発熱や咳が中心の方もいれば、強い倦怠感やのどの痛み、消化器症状が前面に出る方もいます。
初期は軽い風邪のように見えても、数日かけて肺炎へと進むことがあります。
「少し息苦しいかな」という程度の自覚でも、酸素量を測定してみると数値はすでに低下している――そうした場面も珍しくありません。
だからこそ、年齢や基礎疾患の有無、症状の強さ、発症からの日数を含めて総合的に判断します。
また重要なのは、「今どうか」だけではなく、「これからどう変化しうるか」という見通し。
特に高齢の方や持病のある方では、重症化の芽を見逃さない視点が欠かせません。
当院では、安全を最優先にしながら、経過も含めた判断を行っています。
薬を含めた治療の進め方

2026年2月現在は、軽症の段階から使用できる薬があります。
服用することで、重症化率や入院率の低下、ウイルスの消失を早める可能性、さらに後遺症のリスク軽減などが報告されており、医学的には一定の効果が期待されています。
当院でも、全身状態やリスクを評価したうえで、必要性が高いと考えられる場合には服用をご提案しています。
ただし、薬である以上、副作用の可能性や費用の負担も含めて考える必要があります。
自己負担が生じることもあり、その価値をどう捉えるかは患者さんごとに異なります。
そのため、治療薬を一律に勧めることはしていません。
あくまで選択肢のひとつとして情報を共有し、疑問や不安があればその場で確認しながら決めていきます。
薬の服用に抵抗がある場合は、遠慮なくお知らせください。
一方で、高齢の方や基礎疾患のある方では、重症化を防ぐ意味合いがより大きくなることがあります。
ご家族に高齢者がいる場合や、感染拡大をできるだけ避けたい事情がある場合も含め、背景を踏まえて判断していきます。
メリットと負担の両方を共有し、納得のいく形で治療を選んでいただくことを大切にしています。
最終的な判断は、患者さんとともに

他院に通院されている方や、かかりつけ医がいる方は、主治医との相談も重要です。
医療機関によって方針は異なりますし、持病や内服薬との兼ね合いもあります。
また、症状の出方や回復のスピードは一人ひとり違います。
「他の人はこうだったらしい」という情報だけで判断するのではなく、ご自身の状況を踏まえて相談していくことが最善です。
当院では、そのための対話を大切にしています。
コロナは、以前ほど未知の感染症ではなくなりましたが、まだ決して軽い病気とも言い切れません。
過度に恐れるのではなく、適切に評価し、必要に応じて治療を選択する。
その積み重ねが、安心につながると考えています。
体調や治療についてのご不安がある場合は、受診の際に遠慮なくご相談ください。
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ひらまつ内科クリニックは岡山市北区で
呼吸器内科の診療を行っています。
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「困った時の気軽な相談窓口」として、
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