昼間はあたたかい日が少しずつ増えてきましたが、朝晩はまだ冷え込む日も続いています。
こうした時期は、体調を崩しやすいと感じる方も多いかもしれません。
実はこの季節、見落とされやすい体調不良の原因のひとつに「脱水」があります。
脱水というと、真夏の強い暑さの中で起こるものという印象があるかもしれません。
けれど実際には、気温がそれほど高くない時期でも体の水分は少しずつ失われています。
今回は、気温が低い季節にも起こりうる脱水について、基本的な考え方をお伝えします。
冬や気温が低い時期でも体の水分は失われています

気温が低い時期は、喉の渇きを感じにくく、水分を意識して取る機会が減りやすい季節です。
その一方で、体は季節に関係なく水分を失っています。
汗をかいていなくても、皮膚や呼吸から水分は蒸発しています。
これを「不感蒸泄(ふかんじょうせつ)」と呼び、一般的に1日およそ500mlほどの水分が失われるとされています。
さらに尿としても水分は体外に出ていきます。
また、塩分を多く摂ると、ナトリウムを体外へ排出する際に水分も一緒に出ていきます。
その結果、夜間の排尿が増えることもあります。
このように、汗をかいていない時期でも体の水分は日常的に失われています。
そのため、特に喉の渇きを感じなくても、ある程度の水分補給を意識しておくことが大切です。
脱水のときにみられる症状

脱水というと、ぐったりして動けなくなるような、強い症状を想像する方もいるかもしれませんが、実際にははっきりしない形で現れることもあります。
例えば、
・尿量が少なくなる
・なんとなく元気が出ない
・体がだるい
といった変化です。
急に眠気が強くなったり、あくびが増えたりすることもあります。
はっきりと「脱水」と自覚できるケースばかりではありません。
なんとなく体調がすぐれないときには、水分が足りているかを一度意識してみてください。
水分補給と受診の目安

日常的な水分補給としては、1日に1〜2L程度を目安にすることがひとつの目安になります。
飲み物は必ずしも水である必要はありません。
お茶でも問題ありませんし、必要に応じて経口補水液(OS-1など)を使うこともあります。
コーヒーや紅茶には利尿作用がありますが、少量であれば特に問題はありません。
飲まないよりは、水分をとることの方が大切です。
また、脱水が疑われる場合には医療機関で検査を行うこともあります。
血液検査で確認することが多く、結果は翌日になることもあります。
脱水のために点滴が必要になるケースはそれほど多くありませんが、注意が必要なのは高齢の方や乳児・幼児です。
高齢の方は体内の水分量が少なく、また乳児や幼児は体の水分割合が多いため、変化の影響を受けやすいとされています。
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暖房を使う機会が多い時期や、喉の渇きをあまり感じない季節は、水分補給のタイミングを逃しやすくなります。
昼間は過ごしやすい日が増えてきましたが、まだ朝晩の気温差が大きい時期でもあります。
こうした季節の変わり目には、体調の変化を感じることも少なくありません。
体の調子がいつもと違うと感じたときには、水分が足りているかを少し意識してみるのもひとつの方法です。
気になる症状がある場合は、受診の際に遠慮なくご相談ください。
日々の体調管理のひとつとして、水分補給を上手に取り入れていきましょう。
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ひらまつ内科クリニックは岡山市北区で
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