閉経前の5年間と閉経後の5年間とをあわせた10年間を「更年期」といい、多くの女性がこの時期に現れる様々な症状に悩まされています。

ほてりやのぼせ、発汗、めまい、動悸、気分の落ち込みといった代表的な症状の他にも、痛みや疲れやすさ、不眠など、人や時期によっても異なるのが特徴。

治療方法はいくつかあるのですが、多くのお問い合わせをいただいたことから、当院では「メルスモン」という、プラセンタの注射による治療を導入しました。

今回はプラセンタの特徴や効果、保険の適用について紹介したいと思います。

プラセンタとは？

治療に使用するメルスモンは、ヒトの胎盤（プラセンタ）から抽出されたプラセンタエキスから作られた薬です。

胎盤は赤ちゃんがお母さんのお腹の中にいるあいだ、栄養や酸素を届け、赤ちゃんを育てる役割を持っており、タンパク質やアミノ酸、核酸、ビタミンなどたくさんの成長因子が豊富に含まれていることから、日本でも50年以上前から更年期障害の治療に使われてきました。

美容のイメージが強いのですが、医療用に使われているプラセンタ注射薬は厚生労働省で医薬品として認可されており、日本国内の産婦人科で健康な母親から正常分娩で生まれた胎盤を使用して作られています。

当院で導入したメルスモンにも、高い安全性と効果が認められています。

効果が期待できる症状と治療までの流れ

プラセンタは週１～２回、定期的に注射することで更年期の諸症状が抑えられることが確認されています。

・顔がほてる
・汗をかきやすい
・腰や手足が冷えやすい
・息切れ、動悸がする
・寝つきが悪い、または眠りが浅い
・怒りやすく、すぐイライラする
・くよくよしたり、憂うつになることがある
・頭痛、めまい、吐き気がよくある
・疲れやすい
・肩こり、腰痛、手足の痛みがある
といった悩みのある方や、身体の状態がいつもと違うと感じている方は、ぜひご相談ください。

治療の際はまず血液検査を行い、ホルモンバランスや漢方薬などで改善が見られるかなどを観察したり、更年期障害以外の他の病気でないかなどを確認します。

その上でメルスモンによる改善が期待できると診断された場合、週１～２回のペースでの注射をスタートします。

保険の適用と年齢制限

メルスモンの投薬を保険適用内の治療とするには、いくつかの条件があります。

まず45歳から59歳までの女性であること。

そして先ほどお伝えしたように、血液検査や診察などから更年期障害であると診断されていることが保険の適用の条件となります。

保険が適用される場合は初診の際に1,000円程度、再診であれば500～600円程度で治療を受けることが可能です。

年齢が45～59歳以外の方や、男性、あるいは更年期障害ではないけれどメルスモンによる治療を希望される方は、自費での診療が可能です。

かかる費用は1本につき1,100～1,200円程度ですが、どれくらいの間隔で注射を打つかなどで1回の治療にかかる費用は変わってきますので、お気軽にご相談ください。

患者さまの声

当院で治療を受けられた患者さまからは、次のようなお声をいただいています。

・急な発汗が改善され、外出先で慌てることが少なくなりました。

・疲れにくくなり、肌の調子がとても良くなりました。

・比較的頻繁に通院する必要があるので、会社の近くで治療を受けられるのが助かっています。

治療を受けた方のうち、3分の２程度には効果が見られています。

副作用についての報告もなく、安全性も確かめられていますので、「そういう年齢だから仕方がない」とあきらめるのではなく、ぜひ一度ご相談ください。

不安な点についてお伺いし、どういった治療かをご説明しますが、無理に治療を勧めることはありませんので、安心してご相談いただけたらと思います。

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ひらまつ内科クリニックは岡山市北区で
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