新型コロナウイルスは第7波が収束に向かいつつあるものの、年末に向けて第8波の到来が心配されています。
昨年の同じ時期と比べると、ワクチン接種が進んだことや、有効な対策がはっきりしてきたことなど、大きな変化が見られます。
そこで今回はお出かけが増える年末年始に向けて、改めて確認しておきたい予防法などについて考えてみたいと思います。
情報や状況の変化に合わせて、予防法も変化しています
第7波では多くの感染者が確認されたコロナも、重症化する人の数は非常に少なくなりました。
医療現場のひっ迫も深刻ではなく、医療体制が整ってきたことを感じます。
第8波が到来した場合は、各県に自粛などの判断が委ねられることになりますが、強い行動制限が求められる可能性は低いのではないかと思います。
ただ行動制限がなく多くの人が活動するということは、感染リスクも高まるということ。
予防についても自主性や状況に応じて変化させていくことが求められますので、改めて皆さんにどんな対策が必要かを考えておきましょう。
予防は換気を中心に、ご自身の環境に合わせて
この冬、感染症対策として最も心がけたいのは『換気』。
寒い季節なので億劫にはなりますが、できるだけ室内の空気を入れ替え、ウイルスが一定数以上に増えない空間を保ちましょう。
ドアや窓を一か所開けるのではなく、対面で開けるなど室内全体の換気がウイルスを減らすのに効果的です。
空気清浄機は換気の次の手段として、補助的に使われることをおすすめします。
フィルターの掃除など、ウイルス除去に適した状態を保ってお使いください。
マスクについては、すでに厚生労働省が屋外での着用は必須ではないと発表しています。
屋外ではあまり神経質になる必要はありませんが、狭い空間では引き続き、周りの人に感染を広げないためにも、配慮をするのがよいでしょう。
またアルコール消毒はウイルス対策に有効ではあるものの、頻繁にアルコール消毒を行うことで手の皮膚が荒れてしまい、傷ができている人を見かけます。
傷ができるとそこから菌が入りやすくなるので、帰宅の際や食事の前など、保湿をしながら適度な消毒を心がけてください。
ワクチンによる免疫の有効期間は3~5ヶ月がめやす
現在、早い人であれば4回目までワクチン接種が進んでいます。
「まだ3回目を接種したばかり…」と感じている方もおられますが、ワクチンによる免疫の有効期限は3~5ヶ月と考えられています。
「何回接種すれば大丈夫なのか」ではなく、前回の接種から3~5ヶ月経過した方は、次の接種対象であることを意識されるのがよいでしょう。
また「感染したから強い免疫がついている」と考えておられる方もいるのですが、感染によって得た免疫は、ワクチンによって得た免疫よりも弱いと考えられています。
2回、3回と感染されている方もおられますので、「一度感染したから大丈夫」ではなく、適切な予防をしながらワクチンも定期的に接種してください。
お伝えしてきたように「屋外でもマスクやソーシャルディスタンスは必須、アルコール消毒はこまめに」とされてきた予防法も、コロナウイルスについて多くのことがわかってきたことで、不要と判断されることも増えました。
ただ全ての人が同じように予防を緩和してもよいわけではなく、「高齢者や感染リスクの高い人が家族にいる」、「たくさんの人が集まる場所に行く」といった人は引き続き、環境に応じた予防を行ってください。
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当院では成人向けに、3回目以降のワクチン接種を行っています。
接種を希望される方は、直接お電話でお問い合わせください。
「1回目や2回目の接種の際、熱が出てつらかった」という方のご相談にも応じています。
不安や気になることがある方は、いつでもお気軽にお問い合わせください。
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平松医院は岡山市北区磨屋町で
呼吸器科・内科・泌尿器科・皮膚科
の診療を行っています。
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皆さまの健康に貢献してまいります。