当院では、男性だけでなく女性の患者さまからも水虫の相談があります。
女性の足は、かかとの高い靴などで集中して体重がかかりやすくなっているため、魚の目など硬くなった皮膚を好む水虫菌が住みつきやすいと言われています。
そこで今回は早めの対策が大切な、水虫の治療についてご紹介したいと思います。
水虫かどうかわからない場合は、検査や塗り薬で
「水虫」と聞くと多くの方は、足の裏の皮が白くなりポロポロと剥けている状態、あるいはそれが悪化し、ただれたようになっている状態を想像されると思います。
ただ高いヒールで足の一点に体重がかかり、魚の目になったところやその周辺が硬くなるものや、爪にできるものなど、水虫の発症する箇所や状態は様々。
痛みもかゆみもなく、「まさか水虫だとは思わなかった」と長く放置されてきた患者さまもいらっしゃいます。
水虫かどうか判断がつかない場合でも、他の人にうつさないために一度は皮膚科を受診し、水虫だと診断されれば適切な治療を行うことが大切です。
当院では皮膚の一部を採取し菌の種類を調べる検査も行っていますが、「検査に時間をかけず、もっと簡単に取り組みたい」という患者さまにはひとまず水虫の薬を処方し、1~2ヶ月程度塗布していただきながら状態を診て水虫かどうかを判断するといった方法も行っています。
塗り薬は毎日1回、風呂上りに患部に塗っていただくだけ。
塗った直後は少しべたつきがありますが、しばらく経てば気にならなくなる程度です。
塗布する期間は1~2ヶ月をめやすとしていますが、水虫菌はすっかり治ったと思っても潜んでいることが多いのが特徴。
「治った」と感じた後、さらに1本くらいの薬を塗り続けることをおすすめしています。
市販の薬は治りにくい?自然治癒の可能性は?
水虫の薬は医院で処方されるものだけでなく、ドラッグストアなどでも販売されています。
適切な薬を根気強く塗布すれば、医院で処方されたものと同じように効果が得られるとは思います。
ただ市販の薬が効果を発揮しにくいのは、個々の患者さまそれぞれに適切な薬であるかの判断が難しいことと、病院で処方される薬とは濃度が異なる場合があること、そして治ったと思い早期に塗るのをやめてしまう方が多いことが理由として考えられます。
できれば一度は受診して適切な薬を処方してもらう方が、治るまでにかかる期間は短くなる可能性があります。
また水虫は放置しておけばそのうち治るのでは?と考えられる方がおり、実際に「夏に裸足で砂浜を歩いたら治った」という方もおられます。
これは水虫菌が熱さに弱いためで、火傷しないギリギリの熱さのお湯に足をつけると弱ってくるとも言われています。
ただ砂浜も熱いお湯も火傷のリスクが高い一方で、確実に治る方法ではないため、できれば医院を受診し、治療を受けていただければと思います。
足裏から爪に広がったり、ご家族などにうつしてしまうことを避けるためにも、治療は早めにスタートさせましょう。
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平松医院は岡山市北区磨屋町で
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