気温が低くなり、本格的な寒さが到来しています。
その一方で、今年は1月の半ばから花粉症のような症状で受診する方が増えています。
時期は少し早いようにも感じますが、実際に花粉症を発症している方も多く見られます。
そこで今回は2025年の花粉症対策について、詳しくご説明します。
今年は早い?花粉の飛散状況は?
今年の花粉の飛散量が例年と比べて特別多いという確かなデータはないのですが、すでに飛散していることは確かです。
スギ花粉の場合は木によって飛散の開始時期が異なることもありますし、地形や建物の影響で花粉が溜まりやすい場所もあります。
たとえば桜でも満開のタイミングが異なるように、花粉の飛散も地域や環境によって差があります。
今年は花粉症の症状が早く出たと感じる方もいるかもしれませんが、すべてのスギが一斉に花粉を飛ばしているわけではありません。
もし症状が出ている場合は、放置すると悪化する可能性があるため、早めの治療をおすすめします。
薬はいつ服用するのが正しい?長く服用しても大丈夫?
花粉症の患者さまは症状が出てから薬を服用し始めることが多いのですが、症状が出る前から服用しても問題はありません。
症状が出る前に服用を開始すると、症状を軽減できたり、場合によっては完全に抑えられることもあります。
花粉症の薬は、服用してから効果が現れるまでに数日から1週間程度かかることが一般的です。
そのことを踏まえると、症状が出る前から服用を始めることで、より快適にこの時期を過ごすことができる可能性が高くなるのです。
また花粉症の症状が出ている期間が長い方には、飛散の始まる1月くらいから梅雨が始まる6月くらいまで薬を服用することをおすすめしています。
花粉症を含む多くのアレルギーの薬は、長期間の服用でも問題ないとされています。
症状をしっかり抑えることを重視し、適切に薬を使用することが大切です。
もし長期間服用することに不安がある場合は、医師に相談してください。
適切な診断をもとに、自分に合った服用方法を見つけましょう。
市販の薬は処方してもらう薬とどう違う?
花粉症の薬には、非常に多くの種類があります。
ドラッグストアに行くと、どれを選べばよいのか迷ってしまうほど多くの薬が並んでいます。
それだけ、人によって合う薬と合わない薬が異なると考えてください。
市販の薬には複数の成分が含まれていることが多く、自分に必要のない成分を摂取してしまう可能性もあります。
できれば病院を受診し、自分の症状に合った薬を処方してもらうことをおすすめします。
当院で新しい薬を試す場合、2週間程度服用していただいて効果を検証します。
自分に合う薬を見つけることができれば、より快適に花粉の季節を過ごすことができます。
また、長期的に花粉症の症状を抑える方法として舌下免疫療法もあります。
舌下免疫療法は花粉に対する免疫を少しずつつけていく治療法で、数年かかりますが、根本的に花粉症の症状を改善できる可能性があります。
花粉症の対処法や新しい薬はどんなものがある?
日常生活でできる対策としては、マスクの使用が非常に効果的です。
感染症予防のためにマスクをしている方の中には、「花粉症の症状が軽減した」と言う方も多くいます。
花粉はウイルスよりも100倍以上も大きいため、マスクによって吸い込む量を大幅に減らすことができるのです。
さらに最近では、新しいタイプの薬も開発されています。
たとえばまぶたの上から塗ることで目のかゆみや炎症を抑える薬や、粉状の点鼻薬などがあります。
症状や状況に応じて選べる薬が増えてきているため、ぜひ医師に相談してみてください。
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花粉がいつ飛び始めるのか、どのように飛散するのかを正確に予測するのは困難です。
そのため、どの薬をいつから服用するのが最適か判断するのも簡単ではありません。
けれど症状が出てしまうと抑えるまでに時間がかかり、日常生活にも支障が出ることがあります。
症状がひどくなる前に、早めの対策を心がけることが大切です。
今年の対策が遅れてしまったと感じても、来年以降に向けて自分に合う薬を見つけることができれば、より効果的な治療が可能になります。
当院でも治療に対応しておりますので、花粉症の症状でお困りの方はぜひお気軽にご相談ください。
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