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寒暖差が大きい季節は下痢になりやすい?原因や対策、注意点を解説します

お役立ち情報25/03/11

寒さが和らぎ、春の訪れを感じる季節になりました。

けれど朝晩はまだ冷え込む日も多く、体調を崩しやすい時期でもあります。

この時期、当院では「お腹を壊して下痢が止まらない」という相談を受けることが増えます。

そこで今回は、冬から春にかけて起こる下痢の原因や注意点、対策について詳しくご説明します。

冬から春にかけて起こる下痢の原因と体の状態は?

冬から春にかけての下痢には様々な原因がありますが、代表的なものを3つ紹介します。

ノロウイルスやロタウイルスなどの感染症

冬場に流行しやすいノロウイルスやロタウイルスは、牡蠣などの生ものや汚染された食品を介して感染することが多く、激しい下痢や嘔吐を引き起こします。

これらのウイルスは非常に感染力が強く、家庭内や施設内で広がることがよくあります。

季節の変わり目や冷えによる不調

気温の変化が大きいこの時期は、腸の働きにも影響があります。

特に冷たい飲み物を飲んだり冷えた環境に長時間いると、腸の動きが活発になりすぎて下痢を引き起こすことがあります。

アレルギーによる下痢

アレルギーが原因で起こる下痢は、一年を通して起こります。

特に春はスギやヒノキの花粉症と関連して腸の調子が悪くなることが特徴です。

また、卵や果物などの食物アレルギーが影響するケースも見られます。

下痢になると体が大量の水分を失うため、脱水症状を引き起こす可能性があります。

またナトリウムやカリウムなどの電解質が失われることで、体のバランスが乱れることがあります。

アレルギーによる下痢の場合も、適切な水分補給を意識しましょう。

子どもと高齢者に特に注意が必要な理由は?

下痢による脱水症状はニュースでもよく報道されているように、特に子どもや高齢者にとって危険です。

なぜ子どもや高齢者に注意が必要なのでしょうか。

子どもは体内の水分量が多いため

子どもは体重に対して水分の割合が多いため、下痢によって短時間で大量の水分を失うと、急激に脱水状態に陥る可能性があります。

特に乳幼児は脱水の進行が早いため、こまめな水分補給が欠かせません。

高齢者は体内の水分量が少ないため

高齢者はもともと体内の水分量が少なく、のどの渇きを感じにくい傾向があります。

そのため、下痢による水分喪失に気づかないまま、重度の脱水症状に陥るリスクがあります。

また持病のある方は、脱水が原因で症状が悪化することもあるので、こちらも注意が必要です。

脱水症状が起こった時はどうする?家庭での対応と受診

下痢による脱水症状を防ぐために、家庭でできる対策や、受診の目安について解説します。

まずは水分補給を

下痢の際には、何よりも水分補給が大切です。経口補水液が最適ですが、手元にない場合はスポーツドリンクや薄い味噌汁でも代用できます。

ただし、糖分や塩分が多すぎる飲み物は腸に負担をかけることがあるので、飲み続けることがないよう、早めに受診するなどの対応が必要です。

症状が続く場合は早めに受診を

以下のような場合は、速やかに医療機関を受診されることをおすすめします。

● 水分を取ってもすぐに吐いてしまう
● 下痢や嘔吐が長引き、食事が取れない
● 高熱がある
● 意識がもうろうとしている、ぐったりしている

病院での治療

病院では、点滴などで水分や電解質を補給することができます。

また腸内環境が乱れている場合は、整腸剤を処方することもあります。

腸の粘膜が傷ついていると悪玉菌が増えやすくなるため、腸内環境を整えることも重要です。

下痢が続いて不安な場合は、初期でも医療機関にご相談いただくことをお勧めします。

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冬から春にかけての下痢は、感染症や冷え、アレルギーなど、さまざまな原因によって引き起こされます。

原因がわからない場合や脱水症状がひどい場合、症状が長引く場合は早めに医療機関を受診しましょう。

当院では下痢の治療だけでなく、食物アレルギーの検査も行っています。

気になる症状があれば、お気軽にご相談ください。

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