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夏に増える性感染症の悩み~プライバシーを守りながら検査を受ける方法と、再感染を防ぐポイント

お役立ち情報25/07/13

夏は、性感染症に関するご相談が増える季節です。

外来でも、「かゆみがある」「排尿時に違和感がある」「パートナーが陽性だった」など、症状の有無にかかわらず検査を希望される方が一定数おられます。

中には、「前にも同じ症状があったけど、今回はどうなのか心配で」とおっしゃる方や、「検査を受けたいけれど、誰にも知られずに済むのか不安で」といった声も少なくありません。

そこで今回は、性感染症の検査について、よくいただくご質問や不安の声にお応えしていきます。

性感染症検査と保険の基本を確認

まず性感染症の検査は、医療機関によって自由診療で行われる場合と、健康保険が適用される場合があります。

保険が適用されるのは、明らかに症状がある、あるいは感染の可能性が高いと医師が判断したケースです。

その一方で、「なんとなく心配だから一通り調べてほしい」といったケースでは自由診療になることが一般的です。

また、「保険で検査を受けたら家族に知られるのでは?」と心配される方もおられますが、医療機関がご本人の同意なく結果を第三者に伝えることはありません。

検査結果の通知はご本人宛に限定されますし、診療明細や医療費通知の扱いについても、受付時にご相談いただければ柔軟に対応可能です。

プライバシーはしっかり守られますので、どうぞ安心してご相談ください。

症状が消えても油断禁物!陰性確認のすすめ

性感染症は、症状が治まったからといって「治った」とは限りません。

治療後、菌が体内からいなくなっているかどうかを確認する“陰性確認”を行わなければ、再びパートナーに感染させてしまうリスクがあります。

たとえば、抗生剤を服用して一時的に症状が落ち着いても、菌が残っていれば完治とは言えません。

また、本人が気づかないうちにパートナーに感染させてしまう可能性もあります。

症状がないまま再感染を繰り返す方も少なくありません。

私たち医師は、治療後にもう一度検査を受けて菌がいないことを確認することまでを、治療の一環として大切に考えています。

再感染を防ぐために。ピンポン感染への対処法

性感染症で特に注意が必要なのが、“ピンポン感染”と呼ばれる再感染のケースです。

これは、カップルやパートナーのうち一方だけが治療を受けても、もう一方が感染しているままだと、再びお互いにうつし合ってしまう状態を指します。

たとえば、「前回クラミジアだったから、今回も同じだと思う」といった自己判断で、他の検査を省いてしまう方もおられますが、同じ症状でも別の病原体が原因となっている可能性もあります。

大切なのは自分だけでなく、パートナーも含めて必要な検査項目を確認し、必要があれば一緒に治療を受けることです。

検査の範囲を広くとること、同時に治療を行うことが、再感染の予防につながります。

自分とパートナーを守る検査と治療のポイント

性感染症の検査や治療は、自分のためだけでなく、大切な人を守るためにも重要です。

再感染を防ぐためには、次の3つを心がけてください。

・気になる症状があれば、早めに医療機関で相談すること
・治療後は陰性確認までしっかり行うこと
・パートナーと一緒に検査・治療を受けること

性感染症は、早期の発見と正確な対応でしっかり治せるものです。

不安を抱えたままにせず、まずは一度、気軽にご相談ください。

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