改めて感染が拡大し、怖い思いをされたり不便を感じたりしておられる方が多いと思います。
岡山県でも9月12日までは、「緊急事態措置」が実施されることが決まりました。
ただ一方で65歳以下へのワクチン接種も進んでおり、「いつかは元通りの生活に戻れるのかな?」と考えている方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は感染が落ち着いてきたとき、手指の消毒やマスクといった習慣はどうなっていくのかを考えました。
ウイルスと共存しながら経済を立て直す期間
「ウイルスの脅威がなくなったら、すべてが元通りになるのか」と聞かれることがあります。
マスクを外せると解放感がありますが、残念ながらすぐには元通りにならないだろうというのが多くの専門家の見解です。
ある日突然ウイルスが消えてなくなるとは考えにくいので、まずは感染を予防しながら経済を立て直す期間があり、その際は今と同じように、手洗いや消毒、マスクが必要になります。
さらにワクチンなどで免疫を持つ人が増えた次の段階では、感染が広がっている時期や地域などで重点的に消毒やマスクが求められるようになるでしょう。
感染が落ち着いた地域や時期では、イスラエルやアメリカといった諸外国で行われてきたように、マスクを外すことが認められる可能性もあります。
「手指消毒は必ずではなく、希望される方に使ってもらう」という店舗が出てくるかもしれません。
新しい世界では、お客さんや利用者さんが施設の方針を選ぶように
ウイルスがある日突然なくならないのと同じように、今後はコロナが落ち着いたとしても、感染症対策はなくならないと考えられています。
マスクや消毒など、コロナ予防のために行った対策はインフルエンザの拡大を抑え、花粉症の患者も少なかったと報告されました。
息苦しく不便な思いもしましたが、悪いことばかりではなく、よいこともあったことがわかってきたのです。
そのため今後はマスクや消毒が義務付けられなくなったとしても、「お店や施設の方針として予防を求める」といった、それぞれが独自のルールを持つようになっていく可能性が高いでしょう。
喫煙が認められているお店なのか、禁煙や分煙を行っているお店なのかを選んだように、今後は「感染症対策をしているお店なのか、そうでないのか」をお客さんが選んで利用するようになるのです。
街を歩くほとんどの人がマスクをし始めた当初、その光景には少しギョッとすることもありました。
けれど今はおしゃれなデザインや肌ざわりよいマスク、使い勝手のよい消毒液などが増え、違和感はすっかりなくなっています。
マスクも消毒も求められなかったころに完全に戻ることはないとしても、新しい世界を楽しみながら過ごしていけたらと思います。
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