頭痛や生理痛は、「病気ではないから」とガマンしたり、市販の薬で痛みを抑えている方がたくさんおられます。
けれど仕事や生活を妨げるほどの痛みであれば、それは治療が必要な状態。
専門医を受診されることをおすすめします。
今回は季節の変わり目にも増える「頭痛」に注目し、症状や治療について考えてみました。
片頭痛と筋緊張性の頭痛
当院に頭痛でご相談に来られる患者さまの多くが、片頭痛か筋緊張性の頭痛に悩んでおられます。
おおまかな違いではありますが、目の奥がザクザクする、頭がガンガンするような痛みがあるのが片頭痛、肩こりからくるような痛みが筋緊張性の頭痛と考えてください。
片頭痛は、多くの場合市販の薬でも痛みがやわらぎます。
薬が効かず、起き上がっていられないほどの痛みがある場合は、片頭痛ではあっても症状が重いか、重大な病気が原因となっていることがありますので、すみやかに受診されることをおすすめします。
また痛みを薬で抑えている場合でも、月に何度も服薬が必要なのであれば、症状をうまく抑えられていない可能性があります。
薬や対処法を変えることで改善される場合がありますので、ぜひ専門医に相談してください。
痛みの原因は様々。予防できる頭痛も
筋緊張性の頭痛の多くは、肩こりや寒さ、緊張などで体が硬くなり、血の巡りが悪くなっていることが原因です。
一方で片頭痛の原因は様々で、光や音、においなどが原因になっていることも。
「痛くなりそうだから」と予防的に飲んでおくことが習慣になってしまい、痛み止めの薬を服用しすぎたことで起こる、薬物乱用頭痛といった思いがけない頭痛もあります。
安易に原因を決めつけ、一時しのぎで薬を増やすと体に負担がかかりますので、やはりどういった頭痛でも一度、病院で受診されることがおすすめ。
定期的に注射で薬を服用することによって、事前に抑え込める頭痛もあります。
いずれにしても受診の際には、どんな頭痛が、どんな時に起こって、どのくらい続くのかをお伺いすることになります。
普段から頭痛に悩まされている方は、ご自身の頭痛についてメモしているとより早く適切な薬や治療方法が見つけられますので、ぜひ記録を残しておいてください。
近所に「頭痛外来」がない方は
「頭痛がつらいので病院に行きたいけれど、何科を受診すればいいのかわからない」といった声をよく耳にします。
可能であれば脳外科や頭痛外来のある病院を受診されることをおすすめしていますが、当院のように内科を受診していただいても問題ありません。
患者さまの症状を伺い、可能であればその場でお薬を処方し、より難しい対応が必要であれば適切な病院をご紹介いたします。
頭痛は命に関わる問題であることが少なく、軽く見られてしまいがちです。
一方で経済や生活に与える影響は大きく、放置してもよい結果にはつながりません。
ぜひ気楽にかかりつけ医や近所のクリニックなどで相談し、生活や仕事の向上にお役立てください。
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平松医院は岡山市北区磨屋町で
呼吸器科・内科・泌尿器科・皮膚科
の診療を行っています。
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皆さまの健康に貢献してまいります。