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汗疹(あせも)には、原因と症状に合わせた個々の対応が必要です

お役立ち情報22/06/28

岡山も梅雨入りし、気温とともに湿度が高くなっています。

小さなお子さまはもちろん、最近はマスクなどの影響で大人でも汗疹(あせも)ができやすい状況ですね。

「マスクが原因でかぶれたのに、肌荒れを隠すためにマスクが外せない」と訴える方もおられます。

そこで今回は汗疹について、適切な対策を含めてご説明したいと思います。

お肌には、乾燥も蒸れも大敵です

冬場は乾燥で肌荒れが起こっていたのに、気温が上がると今度は蒸れて肌荒れ。

理不尽なようですが、実際のところ肌は乾燥にも蒸れにも弱く、湿度のバランスが崩れると良い状態が保てません。

特に今は外気だけでなく、マスクによって顔周辺の湿度は非常に高くなっている状況。

肌は蒸れるとやわらかくなり、通常なら高いはずのバリア機能が低下します。

ばい菌などが入りやすくなり、簡単に炎症が起こってしまうのです。

「夏場はよく汗をかくので、何度もお風呂に入る」と言われる方がおられるのですが、たとえ汗をたくさんかいていても、毎回石鹸で洗うと肌のバリア機能は低下します。

「汗疹」という言葉から、汗が肌荒れの原因のようにも考えられがちですが、汗は人体から分泌される自然なもの。

肌荒れの原因となる成分は含まれていませんので、あまり神経質に洗い流す必要はありません。

汗以外の汚れがなければ、お湯で流して快適さを保つくらいがいいでしょう。

汗疹(あせも)の予防と対策は?

湿度を取り除くことも大切なのですが、汗疹の対策として重要なのは肌のバリア機能を高めること。

これにはまず、適度な保湿が必要です。

その上で蒸れを防ぐため、マスクをしているのであれば顔周辺の換気を心がけてください。

コロナ予防のためのマスクも、屋外で人が近くにいない場合は外すことが勧められるようにもなりました。

周りの状況やご自身の体調などを考慮して、マスクの使い方も変化させていきましょう。

炎症を起こしてしまった場合に気をつけていただきたいのは、たとえ家族であっても肌の状態や炎症の原因が同じであることは少なく、必要な治療はみんな違うということ。

「母が同じ症状で処方してもらった薬がある」と言ってご家族の薬を使われる方がおられるのですが、これは間違いです。

同じマスクを使って同じ場所に肌荒れを起こしていても、元の肌の状態や、患部を掻いたか掻いていないかなど個人差は必ずあります。

知識や経験の豊富な皮膚科医でさえ、細部まで見ることのできる特別なスコープを使って患者さまの肌を診察します。

それくらい皮膚の状態は、同じようでいて全く異なるものなのです。

肌にトラブルが起こった場合はできるだけ皮膚科で診察を受け、実際に肌の状態を診てもらった上で適切な薬を処方してもらってください。

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平松医院は岡山市北区磨屋町で
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