緊急事態宣言は解除されましたが、収束にはまだ遠く、不安な日々を過ごされている方も多いと思います。
当院にも何度か、「こんな症状があるけれど、コロナに感染しているのだろうか?」というご相談の電話がありました。
コロナの初期症状は、普通の風邪と見分けがつきにくいと言われています。体の具合が悪いと心配になりますよね。
そこで今回は、不安なときどうすればいいかをお伝えしたいと思います。
まずはかかりつけ医か相談センターへご連絡を
・風邪の症状や37.5℃以上の発熱が4日以上続いている
・強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある
などの症状がある場合、まずはかかりつけ医か、帰国者・接触者相談センター(岡山)へ問い合わせてください。
⾼齢者や基礎疾患等のある方で、上記の状態が2日程度続く場合は、かかりつけ医へのご相談をおすすめします。
都市部では電話がつながりにくいといった報告もありますが、岡山では6月6日現在、大きな混雑は見られません。
万が一感染していても、早い段階で対処できればご家族や周りの方への感染が抑えられます。お一人で悩まず、早めに相談してくださいね。
また、厚生労働省や岡山県のホームページには、「ご家族に新型コロナウイルス感染が疑われる場合 家庭内でご注意いただきたいこと」など、具体的な対策方法が公開されています。
テレビやインターネットでは、不安をあおるようなニュースも多く見られます。正しい情報を集め、冷静に行動してください。
アルコール消毒液が足りない場合
マスクは店頭に並びはじめましたが、アルコール消毒液はまだ品薄状態が続いています。
当院へも「アルコール消毒液は処方してもらえるのか」といったお問い合わせがありますが、当院だけでなく、薬局ではアルコール消毒液は処方していません。
ただご家庭では、アルコール消毒ではなく、石けんを使った手洗いでも十分な除菌効果があることがわかっています。
ドアノブなどの除菌にも、アルコール消毒液が用意できなければ、石けん水でふき取ることでウィルスを減らすことが可能です。
3密といわれる「密閉・密集・密接」を避け、帰宅した際には石けんでの念入りな手洗いとうがいを徹底してください。
感染は誰にでも起こりうることです。
予防も自分事として徹底的に、そして感染した人がいち早く社会復帰できるような環境にも配慮し、毎日を健やかにお過ごしください。